シェル・シェードに目をとめた、
建築家、地主道夫氏のアタマのなか。
地主道夫(じぬしみちお)/横浜市生まれ。東北大学金属加工学科卒業後、早稲田大学建築学科に編入。1973年より竹中工務店に入社。メゾンエルメス(銀座)やプラダブティック(青山)など、大阪、東京を拠点に、数多くの様々な建築プロジェクトに設計で携わり、2005年には日本の建築分野では最高の栄誉とされる、日本建築学会賞を受賞。竹中工務店を退社した現在は、建築家として独立、住宅設計プロジェクトや商業施設の設計プロジェクト、学校建築設計プロジェクトなど、多様な建築計画に携わっている。
自然や環境に馴染む建築物を設計する
私は、建築物は、自然や環境と共にあることが大切だと、常々考えてきました。それは、建築というものが、公共の場にある社会的な存在であるという使命を担っているからです。かつての英国首相であるチャーチルは、「我々(人間)は住宅をつくるが、同時につくった住宅によって我々(人間)はつくられるのだ」と語ったと言います。私は、この言葉に大きな共感を覚えます。外の環境と内部空間とのバランスが取れた建物、外光が、自然と採り込まれる建物など、健康で心地よい、環境に対して優しい、長く使える、そして、学びや気づきが得られる、そんな建築物が増えていったのなら、そこに暮らす人間は必ず変わります。そして、少しずつでも人間や社会は良い方向へと育まれていくと思うのです。生活者の目線がしっかりと根差し、そこを利用する人の想いが適切に反映された建築設計は、そこに住んだり働いたりする人を活かすばかりではなく、その建物が建つ周辺環境に暮らす人々にも好影響を与えると信じます。芸術的であり、文化的であり、社会的であり、理工的でありと、総合的な視点が織り成されて完成するもの、それが「建築」です。その建築で忘れてはならないことは、等身大の目線、生活者の目線。私は、それらを忘れることなく、これからも建築設計を通じて、多くの人に喜びを配っていきたい、そう考えています。 光を楽しみ、環境を活かせるシェル・シェードの魅力
私が、ルーセントホームのシェル・シェードを気に入ったのは、まず、その機構自体が確かなプロダクトであったということが挙げられます。メカニカルな部分がしっかりしていることで、動作がスムースで、使い勝手が非常に良く、耐久性もある。まずは、そこに大きな魅力を感じました。そして、様々な色やタイプが選択できるという点にもメリットを感じています。住宅などの建築計画では、「用途の異なるいくつもの部屋」が1つの建物に内包されていたり、あるいは、「いくつもの機能を持ち、用途によって可変する1つの空間」が備えられていたりします。必然的に、そこに必要となるのは、それぞれの空間に合った遮光具となるわけです。障子、カーテン、ブラインドなど、それぞれに長所短所があると思います。その中で、シェル・シェードが優れているのは、外光を採り入れながら、プライバシーは守ることができたり、気分によってはガラス越しに外の景色を直接眺められたり、状況に応じて、このシェードひとつで様々に変化をつけることが可能となる点です。また、良質感の漂う素材、ほど良い色味の多種多様なカラーを選択することが可能で、様々な空間に柔軟に適合するそのデザイン性も大きな魅力です。そして、何よりも、そのハニカム構造から生まれる高い断熱性は、エコロジーを大切にする今という時代には、決して忘れられない要素。光を楽しみ、環境を活かすことができるシェード、それがルーセントホームのシェル・シェードなのだと思います。私は、このシェル・シェードは様々なプロジェクトの様々な空間に適合するのではないか、そんな印象を抱いています。